スカイレポート
SKY REPORT
ドローンを飛行させる際のマナーについて
2024.11.13
近年、ドローンは多方面で活用されており、弊社でも点検や空撮などにおいてドローンの安全運行に努めています。しかし、ドローンを飛ばす際には、周囲への配慮と安全対策が不可欠です。今回は、秋田県でのドローン飛行に関するマナーと注意点について解説致します。
1. ドローン飛行許可の取得とルールの確認
ドローンを飛行させる場合、人口密集地域(DID地区)や公共施設周辺、空港周辺での飛行には、国土交通省の許可が必要になる等、多くの禁止事項が定められております。また、航空法上の許可・承認が不要であったとしても、公共の場所や私有地等では、条例等により管理者の許可が必要となるケースもあります(禁止事項や飛行許可については別の記事でお伝えします)。
例えば、「ドローンの操縦がうまくなりたいから、これから近くの公園でドローンを飛ばそう!人もいないし大丈夫!」
これはアウトです!
多くの公園では、ドローン飛行が制限されており、許可がないと飛行できない場合が多いです。自治体によってルールが異なるので、利用したい公園の管理事務所に必要な手続きを確認しましょう。
このように、ドローンを飛行する場合は飛行計画を立てる前に必ず許可の必要性を確認しましょう。飛行場所がDID地区や空港周辺に該当するかどうかは、「地理院地図」で確認することができます。
2. プライバシーに配慮した飛行を心がける
ドローンには高性能カメラが搭載されている場合が多く、映像を活用した点検や調査に非常に役立ちますが、個人のプライバシーにも注意が必要です。
何も知らない人が、家の近くでドローンが飛んでいたら、「自分の家が撮られているのではないか。」と不安になってしまいます。もし通報されてしまうと、事情聴取を受けることになる可能性もあります。
住宅地や観光地で撮影する際には、映り込む人物に不安を与えないようにし、可能であれば事前に周囲の人々に声をかけ、承諾を得てから撮影を行いましょう(弊社は、住宅地で撮影する際に近隣の方へ声掛けを行い、気になる方はカーテンをお閉め頂くようご依頼しています)。また、承諾を得られない場合は、トラブル防止の観点からも無理に飛行しないようにしましょう。
3. 安全飛行のための気象確認と準備
ドローンの飛行は、雨や雪、風等の気象条件が大きく影響します。
多くのドローンは防水設計がされていません。「小雨だから大丈夫」と言ってドローンを飛ばしてしまうと、雨が機体内部に入り、電子回路がショートして故障したり、モーターやバッテリーに水がかかると飛行不能になってしまう可能性があります。また、バッテリー寿命の短縮やカメラレンズやセンサーにも不具合が生じてしまいます。
また、強風時も同じです。ドローンは風に流されやすく、バランスが保てなくなり障害物に衝突したり、墜落するリスクが高まります。特に近隣に建物や木、電線等の障害物がある場所での飛行の際は注意しましょう。
このようなリスクを踏まえ、ドローンを飛ばす前に天気予報や風速を事前に確認し、風が強いときは飛行を控えるか、十分に飛行計画を練り直すことが大切です。また、飛行時には、バッテリー残量やドローンの機能チェックを含めた飛行前点検を忘れずに行いましょう。
4. 他の利用者への配慮とマナー
観光スポット等で映像を撮影する場合は、ドローンを飛ばす場所に第三者がいる場合が多いです。音やドローンの視覚的な存在が周囲に迷惑をかけないよう、静かな場所では音量に配慮し、広い場所では安全な距離を保って飛行することが求められます。周囲の環境に気を配りつつ、飛行場所の近くに歩行者がいる場合は補助者が率先して注意喚起を促す等の対策を講じた上でドローンを飛ばしましょう。
5. 地域との共存を意識したドローン運用
ドローン飛行を安全かつスムーズに行うためには、住民の方への配慮が不可欠です。ドローンを利用する際には、地域との共存を意識し、周囲の方々が安心できる飛行環境を提供することが大切です。
まとめ
ドローン飛行には、ルールやマナーを遵守することが不可欠です。弊社では、ドローン点検業務において、常に安全な飛行と配慮を重視しています。ドローン飛行をお考えの方は、ぜひこれらのポイントを押さえ、安全なフライトを心がけてください。
飛行に関するご相談やお仕事のご依頼は弊社まで一度お問い合わせください。
ブログ一覧に戻る